【本文より】
あやまちは人の常、赦すは神の業。
法は貧者を虐げ、富者は法を支配する。
法の終わるところ専制が始まる。
自由を唱える時、それは放縦を意味する。
見張りの者を誰が見張る?
利己主義は人類の最大の禍だ。
初めにことばありき。終りに駄弁あり。
論議するだけなら、議員は大勢いる。
実行が問題になると、誰もいなくなる。
毒のある一言は、槍の一撃より始末が悪い。
醜い女はいない。如何に美しく見せるかを知らない女がいるだけだ。
時の翼に乗って、悲しみは飛び去る。
体は石けんで洗い心は涙で洗う。
太陽は万人に輝く。だが多くは日陰にいる。
幸福とは、それ自体が長い忍耐である。
勲章に包まれた人間は墓地を思わせる。